sothis's derivative work

このブログは《World Neverland~エルネア王国の日々~》のゲームプレイを元にした妄想込みの二次創作物語(SS)を掲載しております。(投稿∶不定期)

10th◇嫉妬

▶もしも伴侶(恋人)が見知らぬ旅人と仲良さげに話していたら…。Twitterで流れてた『お題』

 

ギシッ…
「あ、アントニオお帰りなさい。遅かったね」
子供たちを寝かしつけ、アントニオの帰りを待っていたが、眠気に抗えず丁度ベッドに横になった所だった。
「今日は何してた?」
「ん?ラダのお世話して、畑行って…」
「それから?」
「………続きは明日でいい?」
「リュラエちゃんが悪い…………」
いきなり首筋に痛みが走る…えっ?
「僕だけを見ててって言ったよね?許さない!」
「ちょっとまって…。…アントニオ?」
アントニオが覆い被さってくる。いくらあたしが鍛えてても、やっぱりアントニオの力には敵わない。アントニオの舌に口をこじ開けられ、深くなるキスに痺れて…。アントニオにしがみつく…いつもならもっと優しく愛撫してくれる…のに…

「あっ…アントニオ!」
「まだダメ…お仕置きなんだから、僕が先…」

そう言ったのに…アントニオの手が侵してくる…
「やっっ…んっ……」
もう我慢でき…ない…
「お願い……」
「ダメ!僕が先だよ…」

あと少しのところで焦らされたら…。今度はあたしが攻め立てる。
「リュ…リュラエ!」

満足したのかいつもの優しい顔に戻った。今度はあたしの全身をジワジワとゆっくり攻めてくる。隣の部屋には子供たちが寝てるのに…声が…出ちゃう!必死に我慢してるのに…
「その顔、好き…もっと見たい」
そう言うとあたしの弱いところを弄ぶ。

「アントニオ…焦らさないで…お願い…」

やっぱり優しくない…いきなり入ってきて激しく攻められ一気に昇らされる…こ、声が…
「あっ…っっ………っアントニオ!もう……ダメ!!」
「………くっ!!!!」

 

月明かりがアントニオの顔を照らす。その顔は、不安そうで…何があったか言わないけど…たぶん…あのことでしょ?長年あなたの妻をやってれば分かるよ。
「アントニオが大好きだよ…愛してる」
そう言ったあたしに、今度はすごく優しいキスを落とし、そしてギューっと抱き締めてくれた。
もうすぐ夜が明ける…窓の向こうの白んだ空がそう告げてる。束の間の眠りへと落ちたアントニオの額にそっと口づけし、嫉妬してくれた夫がいとおしくて…今度はその温もりに抱かれた。

子供たちの元気な声が響くまでのほんの僅かな時間…でも最高に幸せな時間…